概要
ジョースター一族と、邪悪な吸血鬼と化したディオ(CV: 子安武人)やその後継者たちが、2世紀以上に渡り繰り広げる戦いを描く大河群像劇。
現在までにPart1からPart8までの8部(Part8は2012年現在連載中)が発表されている。各部にはPart6(第6部)執筆時以降に副題が与えられており、以下のとおりに構成されている。
- Part1『ファントムブラッド』
- 舞台は19世紀末のイギリス。英国の青年貴族である主人公ジョナサン(CV: 興津和幸)・ジョースター(CV: 興津和幸)と、下層階級の出身ながら類稀なカリスマ性と野望の持ち主ディオ・ブランドー(CV: 子安武人)の抗争劇。「石仮面」や「波紋」を背景に、2人の成長や対立が描かれている。
- Part2『戦闘潮流』
- 舞台は1938年のアメリカ。再び世界大戦の足音が聞こえ始めた中で、ジョナサンの孫のジョセフ(CV: 杉田智和, 石塚運昇)・ジョースター(CV: 杉田智和, 石塚運昇)も祖父と同じく「波紋」を身に付けていた。そんな中、人類を遥かに凌駕する知的生物「柱の男」たちが発掘される。人間の脅威となりうる「柱の男」を倒すため、ジョセフたちは各地を奔走する。
- Part3『スターダストクルセイダース』
- 舞台は1989年の日本。100年の時を経て、ジョナサンの肉体を乗っ取ったDIO(CV: 子安武人)(ディオ)が復活した。それと共鳴するかのようにジョセフの孫の空条承太郎(CV: 小野大輔)に、幽波紋(スタンド)という能力が発現する。DIOの影響によって危篤に陥った母を救うため、承太郎はジョセフらと共にDIOの潜むエジプトを目指す。
- Part4『ダイヤモンドは砕けない』
- 舞台は1999年の日本。ジョセフの隠し子の東方仗助の住む杜王町では、スタンド使いが増え続けていた。その原因を調べて杜王町を守るため、仗助と仲間たちは町に潜むスタンド使いと闘いを繰り広げていく。
- Part5『黄金の風』
- 舞台は2001年のイタリア。DIOの息子のジョルノ・ジョバァーナ(汐華 初流乃)は、街を救うギャング・スターになるため、ギャング組織「パッショーネ」の内部抗争に身を投じていく。
- Part6『ストーンオーシャン』
- 舞台は2011年のアメリカ。承太郎の娘の空条徐倫は、罠にはめられて刑務所へ収監されてしまう。そこで徐倫は、来襲するスタンド使いたちを退けつつ、この悪夢を仕掛けた見えざる敵への戦いを挑む。
- Part7『スティール・ボール・ラン』
- 舞台は1890年のアメリカ・サンディエゴビーチ。この地で世紀の大レースが開催される。謎の鉄球を操る男のジャイロ・ツェペリと、下半身不随の元騎手のジョニィ・ジョースターは、それぞれの目的のためにゴールのニューヨークを目指す。
- Part8『ジョジョリオン』
- 舞台は日本・S市杜王町。大震災を機に隆起した断層「壁の目」で、広瀬康穂は記憶を失った謎の青年を発見する。
副題について
現在使用されている副題は先述のとおりPart6の執筆時に後から付けられたものであり、それまでは日本語で第何部と表記し、主人公名と副題が付けられていた。作者はPart3の執筆時から副題を付けるつもりであったが、既存のジャン(CV: 小松史法)プコミックスとの整合性が取れなくなるという理由で編集部から却下された。
これと同様に、単行本収録の際の各話の副題でも、Part1・2は雑誌掲載時のものがそのまま使われたが、Part3以降は副題を付け直し、『○○ その (1) 』のように1つの副題を何話かに分ける方式をとった。後にこの方式は、Part3以降との整合性からPart1・2の文庫版収録時にも採用され、各話の副題が付け直された。
英語表記 「JOJO'S BIZARRE ADVENTURE」 も連載開始時から用意されており、たびたび使用されているが、Parte5(第5部)でのみイタリア語表記 「LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO」 が代わりに使用され、ジョジョの綴りが「JOJO」から「GIOGIO」に変更されている。
なお週刊少年ジャンプ掲載時は「ロマンホラー!-真紅の秘伝説-」という編集部の考案したキャッチコピーが添えられていたが、単行本収録時ならびにPart6以降は削除されている。