概要
アニメはラブコメ路線に変更されたため、独自の話や演出からなるラブコメやギャグ要素が強調された作品となっている。監督によれば「モチーフは『きまぐれオレンジ☆ロード』や『キックオフ』など直球で少し恥ずかしい往年の週刊少年ジャンプ系ラブコメ」とのことで、原作とは趣きがやや異なる。
- ストーリー・設定
- 第1期は第1部第5巻までの話を元に作られているが改変もなされ、第2期はほぼアニメオリジナルとなっているために原作とはストーリーが大きく異なり、主人公・月音は吸血鬼化や屍鬼化はせず戦うこともないという、原作とは対照的なキャラクターになっている。反学派以降の主要な敵も登場せず、クラスの席順や大結界の鍵、萌香の封印周りや三大冥王についても原作とは設定が異なっている。学園と地上を行来するバスは定期便となり、バンパイアはS級の大妖怪とされ、赤い瞳だけでなく銀色の髪もその特徴だとされている。
- 演出
- エロティックな要素や、昭和テイスト、ギャグテイストな要素が強調され、特にパンチラの量は原作より極めて多い。1980年代のカバー曲がBGMとしてよく使用され、萌えを意識した演出も多く、月音と萌香が見つめ合うことが多い。また、心愛の式妖・こーちゃんが第1期から登場し、言葉巧みに状況や用語の解説、登場人物へのツッコミ、敵との戦闘時間を計測する役目などを務めている。萌香の覚醒場面では第1期・第2期共にそれぞれ独自の変身シーンが用いられ、バンクシステムとして利用された。原作の戦闘時に見られる流血シーンなどもない。
第1期
主に2008年1月から同年3月まで独立UHF局他で放送された。全13話。ジャンプ系新作アニメとしては初の独立UHF局放送作品。第4話のオリジナル話を除き、第1部第5巻までの話を元に作られているが、時系列や各エピソードが若干異なっている。
みぞれは2学期からではなく1学期途中からの登場となり、不登校の元凶である教師との関わりもなくなっているため、彼に纏わる話はない。瑠妃の話(魔女の丘編)は、行き先が人間の街から海水浴に変更されたために出会いからオリジナルとなり、お館も死去済みという設定のためにお館とのやりとりもなく、その代わりに瑠妃が死を受け止めきれずに暴走するというものになっている。
公安の話は1学期終盤から2学期序盤の話へと変わり、黒幕の石神が存在しないために月音が人間だと独自で調査して処刑は公開処刑へ変更され、戦闘の流れもほぼオリジナルとなった果てにバンパイア化した月音ではなく裏萌香が九曜を倒す。また、独自のお色気やパロディが描かれることも多い(第5話の水泳大会、第6話の胡夢と紫の推理小説パロディ、第9話の海水浴へ行く話、第11話のスーパー戦隊シリーズパロディや超新聞部とお色気で新聞配り対決など)。
テレビ大阪やテレビ愛知など一部の局では、テレビ放送時に露骨な部分の幾つかを謎こうもり(CV: 子安武人)で見え難くする修正が加えられた。また、第2・3話のOP・EDと第4話以降のOP・EDでは、アニメーションが修正されており、曲もわずかにアレンジ(リミックス)されている。
第2期
2008年10月から同年12月まで、独立UHF局他で放送された。全13話。第1期とはネット局や放送順に変化が生じており、テレビ愛知が外れた代わりに三重テレビとぎふチャンが新たに加わった。
月音が2年に進級してからの話となるが、第2話の後半・第7話・第11話以外はアニメオリジナルとなり、心愛の性格はよりきつい性格になっている。第7話と第11話の話は原作では月音が1年の時の話であり、第7話の一時帰宅の話には月音の従姉妹・響子も絡むこととなる。また、第11話のリリスの鏡の話は学園祭から平日での出来事となり、黒幕となる石神が存在しないために彼女に纏わる部分もなくなり、萌香が分裂したり大結界が壊れるというアニメオリジナルの結末となる。
第1期より更にラブコメやギャグテイストな話や演出となり、スラップスティック要素も加味された。パンチラも更に増やされ、テレビ放送時の修正も強化され、テレビ大阪では大半の部分に謎こうもりやクマのプリントが挿入されて見えなくされた他、TOKYO MX、チバテレビ、三重テレビなどでも、数か所は見え難くされた。
OPアニメはOPテーマに合わせて踊るプロのダンサーの振り付けをモーションキャプチャで撮り込んだデータに、アニメーターがキャラクターを合わせて描いたものが用いられた。また、第2話以降のOPではスタッフロール字幕が第1期の字幕と異なり、カラー付角字体に改定された。