概要
「NEXT」と呼ばれる特殊能力者がこの世に誕生してから45年。とある国の大都市・シュテルンビルトには、スポンサーと契約の下、その能力を駆使して街の平和を守るNEXTによって構成されたスーパーヒーロー達が存在する。彼らの活躍ぶりは専用の特別番組「HERO TV」で中継され、平和を守る傍ら、その年の「キングオブヒーロー」の座を巡るランキング争いを続けていた。
ワイルドタイガー(CV: 平田広明)こと鏑木(CV: 平田広明)・T・虎徹(CV: 平田広明)もその1人であり、デビューしてから10年を過ぎるベテランというより最盛期を過ぎて人気もいまいちだが、地道にヒーローとしての活動を続けていた。しかしある日、所属会社がヒーロー事業部の売却を行ったため、虎徹はヒーロー事業に新規参入を果たしたアポロンメディアに再雇用する。しかしヒーロー界初となるバディ・ヒーローという会社の方針により、自分と全く同じ特殊能力を持ちながらも、まるで正反対の性格を持つスーパールーキー、バーナビー(CV: 森田成一)・ブルックスJr.(CV: 森田成一)とコンビを組むことに。
1話-13話
ヒーローとしての信念を掲げる虎徹に対し、あくまでポイントを稼ぐために働くバーナビー。初めはギクシャクしていた2人だったが、他のヒーロー達との交流や協力、犯罪者に死の制裁を加えるダークヒーロー・ルナティック(CV: 遊佐浩二)との戦いを通し、信頼関係を築いていく。一方、バーナビーにはある目的があった。それは両親を殺した「ウロボロス」と呼ばれる謎の組織を捕らえることであった。
やがて、バーナビーは遂に両親の仇と思われる凶悪犯ジェイク(CV: 藤原啓治)を見つける。バーナビーはジェイクの収監された刑務所へ向かうが、時を同じくして彼の仲間が「ウロボロス」を名乗り、パワードスーツ軍でシュテルンビルト全体を人質にジェイク釈放を要求する。しかし、釈放されたジェイクはシュテルンビルトを解放するどころか、ヒーロー達との対戦「セブンマッチ」を迫った。スカイハイ(CV: 井上剛)、ロックバイソン(CV: 楠大典)、ワイルドタイガーが敗れ、バーナビーも追い詰められてしまうが、バーナビーはジェイクの能力を見破った虎徹と連携し、彼を捕える。パワードスーツ軍も待機していたヒーロー達によって制圧されたため、ジェイクは逃亡を図るが自滅、事件は終息を迎える。
14話-25話
ジェイクの一件から10ヶ月後、虎徹とバーナビーのコンビは押しも押されぬ人気を博していた。だが虎徹の身に能力の減退が起こり、虎徹は悩んだ末に引退を決断する。その矢先、ブルックス夫妻殺害に対するジェイクのアリバイが明らかになり、バーナビーの復讐が未だ終わっていないことが発覚、同時にバーナビーは記憶の齟齬に苦しめられる。その真犯人はバーナビーの恩人であったはずのマーベリックであり、彼の正体は記憶操作能力を持つNEXTであった。マーべリックは真相を闇に葬ろうと陰謀を巡らせ、真実を知ってしまったバーナビーと、何も知らない他社のヒーローや関係者達の記憶も改竄し、虎徹をサマンサ殺しの犯人に仕立て上げる。その結果、ヒーロー達に凶悪犯として追われてしまうことになった虎徹は、マーベリックの記憶改竄を受けなかったベン(CV: 宝亀克寿)やルナティックの助力を得ながら態勢を立て直し、父の窮地を知って駆けつけた娘の楓の能力によってヒーロー達の記憶も回復する。バーナビーも虎徹の命がけのやり取りによって全てを思い出した。
だが、マーべリックの更なる企みによって楓と他のヒーロー達は拉致され、タイガーとバーナビーは、研究者ロトワングがバーナビーの両親の研究を元に製造した高性能戦闘アンドロイド「H-01」と戦わされてしまう。一方、ヒーロー達は個別に監禁され、お互いの絆を試される窮地へ追い込まれてしまう。タイガーとバーナビーは苦戦するが、タイガーの捨て身の作戦が功を奏し、バーナビーの攻撃でH-01の撃破に成功する。ヒーロー達も信じ合う心と、楓の奮闘で窮地を乗り切り、脱出を遂げる。
マーベリックを追い込めたと思ったのも束の間、そこへ投入された量産型H-01軍団によってヒーロー達が逆に追い詰められてしまうが、メカニック斎藤によってH-01軍団は停止する。マーベリックは悪あがきの果てに、「HERO TV」プロデューサーのアニエス(CV: 甲斐田裕子)の機転によって悪事を暴かれ、自らへ能力を用いてしまい廃人と化した。
事件の終息を機に能力の減退を皆に明かした虎徹はヒーローを引退し、シュテルンビルトの平和を仲間達に託す。マーベリックにお膳立てされてヒーローとなっていたバーナビーも、虎徹と同時にヒーロー界から退くことを決意した。時を同じくしてマーべリックを移送していた警察隊をルナティックが襲撃し、攻撃の矛先をマーべリックへと向けたのであった。
それから1年後。シュテルンビルトの平和のために働くヒーロー達の大活躍の片隅で、2部ヒーロー達に混じって復帰したワイルドタイガー・ワンミニットとしての虎徹の姿があった。そして、ワイルドタイガー・ワンミニットの危機に、バーナビーもまた駆けつけるのだった。